早稲田大学と慶應大学の違い

早稲田大卒OB Yoshiです。

 

私は昔から文化祭好きで、学生達がいろいろな構想を受けて、お店を出したりするのを見たくて、いろんな大学に足を運んでいました。
去年も職場から近かった慶應大学の学園祭である、三田祭に足を運んできました。

 

慶應というと早慶戦の時のイメージがすごく心に残っています。
(早稲田側では早慶戦、慶應側では慶早戦といわれています。。)
当時の記憶から、誤解を恐れずに言うのであれば、
数の早稲田、質の慶應
ですね。

 

夏前になると、早稲田、慶應の大学内では、神宮球場で行われる野球の観戦チケットが販売され、サークルのみんなで見に行ったりするのが恒例行事になっています。
その時に顕著なのが、応援のスタイルです。
よきライバルとして長年切磋琢磨している両校ですが、おもしろいくらいに違いがたくさんあります。
たとえば、応援席の人数比を見てみると、
7割が早稲田、3割が慶應、という比率になっています。

 

これだけで見ると、一見早稲田が圧倒的有利な位置づけにあると思われるでしょうが、いざ試合が始まってみると、慶應の方が人数の割に応援がよく聞こえてきたりするんです。
早稲田の附属校出身で、高校時代から早慶戦に何回も行ってきたYoshiの分析によれば、早稲田との差は、一体感にあるのかなと思っています。

 

早稲田はその数の多さを利用してなのか、みなが思い思いの席に座りながらそれぞれの力の限り応援するというスタイル(いわゆる個人主義?)なのですが、慶應はみなが一糸乱れずに応援をするというスタイルをとっているのです。
早稲田の学生からしてみると、本当に不思議な光景でした。

 

ともあれ、そんな両校のカラーの違いを何度も見てきたものですから、私のイメージとしては、よくある一般的な、慶應大学の学生=お上品で、お金持ちでスマートな人達という構図がばっちり当てはまっていたわけです。
学校の校風というのは不思議なもので、入学した時にはそれほど人としての差はないはずなのに、いつの間にかその学校のカラーの人になっていくということです。
これは、サークルの新入生の勧誘時にも似たようなことが当てはまります。

 

この早稲田大学と慶應大学で共通していえることは、お祭りごとが本当に好きな大学なんだな~ということです。
新勧も文化祭も、大学(というよりは学生)で力を入れる行事だと思いますが、その中でも、この二つの大学は他大と比べて力の入れ方が半端ではありません。

 

お近くの方は一度様子を見に来られるとわかりますが、
一言で言うと、「人が多すぎて歩けない」状態になります。
僕も摂理に会う前(早稲田の学生だった若かりし頃・・)、当然のように(!?)サークルの勧誘をしていたものですから、サークルの新入生勧誘行事は一大行事でした。

 

早稲田の例でいうと、新入生はガイダンスなどで必要書類が入った紙袋を大学からもらうので、一目見れば新入生であることがはっきり分かります。

 

そのため、サークルメンバーの私達とすれば、1週間の間、戦略を立てて、いかにたくさんの新入生に声がけし、ちらしを貼ったり配ったりするかを綿密に協議していきます。
僕の場合はその期間、仲間達と徹夜でそんなことを考えたりしました。
(僕もお祭り好きなので!)
サークルに興味のある子がいたら自分達のサークルブースに連れてきたりしたいので、僕がしたことは、たとえばこんな感じのことです。

 

■各イベントの時間・場所を完全に把握する

■新入生の動線を把握し、その場所にサークルのチラシを貼っていく
※早稲田の場合はチラシの上にチラシを貼る事が普通(!?)なので、5重6重は当たり前の世界です。ですので、他のサークルがチラシを貼り終えるだろう一番最後の時間をあらかじめ鑑みてチラシを貼りにいくのです。

■新入生のイベントが終わったら、新入生の動線にあわせて人を配置する

■声がけしてかわされても、かわされるであろう方向にもう一人配置することで、声がけが何らかの形で行われるようにしておく。
※新入生は声をかけた時に、すんなり話を聞いてくれることは皆無です(あらゆるところから声がけされるので)。そのため、声がけとはいいつつも、実際は新入生の紙袋にチラシをつっこむことが多くなります。新入生がサークル勧誘の行列をなんとか抜け出して、落ち着く頃には紙袋にチラシが溢れ、家でゆっくりとそれらを見ながらどんなサークルがあるのかなと考えるのが大部分のパターンなのかなと思います。
他にもいろんなことをしましたが、全てを話すとそれだけで今回分が終わってしまうのでこのくらいにしておきますが、ともかく、各サークルがあの手この手を使って勧誘しようと頑張るので、結果としてみなが「歩けない」状態になるのです。

 

一方、慶應大学はどんな感じかというと、、

僕が日吉に住んでいたときに、サークル勧誘時代が懐かしくなって、入学式のシーズンに慶應大学の日吉キャンパスに遊びにいったことがありました。
一見、同じように人があふれているのですが、そこはやはり慶應。聞いてみると、いろんな違いがあるということがわかってきました。
個人的に驚いたのは慶應大学の新勧ルール。

 

■貼ったチラシは必ずあとではがすこと(はがさないサークルはあとでペナルティ?があるそうです)
※ちなみに早稲田では貼りっぱなしでした。たくさんコピーしすぎてどこに貼ったかは全く覚えていないです。おそらく事務所の方や清掃の方がきれいにしてくださってるのでしょうね(そしてしばらくの間は貼りっぱなしになっていたりします。それがサークル捜しの一つの有用な情報になるので)

■テニスサークルは新勧時期の1週間以内に入らなくてはならない(他のサークルはそんなことはないそうで、テニスサークルだけの不思議なルールです)。

■サークル勧誘は基本的に新勧時期のみ。そのあとはよほどのことがない限りサークルに入る人はいない。
そういわれると、慶應の人はみなテニスサークルに入っているイメージがありますし、校舎内も早稲田に比べてずいぶんときれいだし、ライバルとして切磋琢磨しているけれど、内情はかなり違うのだなあと感じさせられました。

 

慶應は一言で言うと、みなでまとまるようにいろんな仕組みが組み込まれているのだなあと言うことで、上記のようなスタイルになると、とにもかくにも何かしらのサークルに属さなくては不利な状況を新入生に与えるわけで、賢いというのかなんというのか。。

 

いずれにしろ、こういう小さなところが各大学の個性につながっていくのかなと思いました。
どちらがよいかというと、お好み次第ではあるので、もしこれから早慶目指す方は何かの参考にしていただければよいと思います。

 

校歌

校歌から見る両校のカルチャーの違いを見てみようと思います。

 

早稲田大学はどちらかというと、庶民派というイメージがみなさんあるんじゃないでしょうか。
「都の西北早稲田の森に~」と校歌に入ってるくらいなので、野山でどう生きるかが大事というような精神・価値観の人が多いです(関係あるかわからないですが、マイペースの人も多く、留年も多いです。演劇にはまって8年いました!とか、わりと普通に見かけたりします)。
「一つに渦巻く 大島国の 大なる使命を 担ひて立てる」
「あれ見よかしこの 常磐の森は 心のふるさと われらが母校 集り散じて 人は変れど 仰ぐは同じき 理想の光」
などを見ても、ただ野山にいて満足するのではなく、それでも一人一人が使命意識をもって大事を成すことをよしとされています。
ですので、一人でもたくましく生きていく人の方が早稲田では好まれ、実際にそういう風に過ごすように心がけている人は多かいように感じます。

 

一方、慶應大学は、全てがスマートで気品があって、誇りを感じるという印象をみなさんもっていらっしゃると思います。
「陸の王者」とか、「常に新し」など、若き血という一番有名な慶應の曲の歌詞の中にも、常に最新、最先端の考えを持って王者たれという印象を強く感じます。

 

実際に組織に所属してリーダーシップを持っていくという人が多いですし、一人でも大きいことがなせればよいという早稲田と比べても、あくまで組織の中でいかに輝くか、というような思想を持った人が多いのではないでしょうか。

 

そのため、慶應の学生さんや社会人のOBOGと話をしていても、品格を持ちながらも、やるべきことはやるという方が実際に多いです。
不思議なのは、みな入学前は同じ性格の高校生だったということです。
なぜ、在学し、卒業すると、みないわゆる早稲田カラー、慶應カラーをもった人達になるのでしょうか。
この問いに対するヒントとして、先天的性格と後天的性格という考え方が心理学にはあります。

 

これは、両親や祖先から脈々と受け継いだDNAからなる性格の部分と、環境によって培われる後天的に開発される性格があることを示していて、生まれ持った環境だけではなく、その後どう過ごすかによって、自分を変えることができるということを表しているのです。

 

みなさんも学生だったり、既に卒業されて社会で活躍されていたり、あるいは家庭でお子さんを育てていたりと、いろんな状況であると思いますが、現状をあきらめる必要は全くなく、未来は自分次第で変えることが可能です。

 

そのためには、どういうものを脳に入力し、不要なものをどう排除していくかがすごく大事なポイントとなるので、機会がありましたら、自分の先天的性格、後天的性格について考えてみられることをオススメします。
そうすると、自分の意外なルーツだったり、影響を与えるものがなんなのかということに気づくかもしれません。

 

今回のテーマである、早稲田と慶應も後天的性格に強力な影響をあたえる強力な力を持っていると思いますが、その校風という力に影響を受けて終わるのではなく、こうしたことをわかった上で個性を磨かれたら、きっと本来あるべき変化ができるのではないでしょうか。

Yoshi

投稿者プロフィール

yoshi
東京在住。早稲田大学卒。
学生時代はバックパッカーとして海外に行く機会が多くあり、そこで信仰を持たない日本の方が世界で見れば特殊な国なのだと気づきました。
縁あって社会人になってから摂理に出会うようになり、楽しく過ごしています☆今は奥さんと2人で信仰生活を送っています!