自粛期間にできるようになったこと
久しぶりの投稿です。
新型コロナウイルスの影響で訪れた長い長い自粛期間。
この期間、友だちと気楽に会えなくなったり、学校に通う機会が失われたり、海外出張がキャンセルになったり、人それぞれ「失った」ものがそれなりにあると思う。
私もそういう機会を失った人のうちの一人。
でも、逆に「得た」ものは何だろう、とふと考えてみた。
というより、「得た」と言えるような何かがないと、こんなに世界がログオフモードになっている環境で、「2020年は虚しい一年」なんて記憶しか残らなくなるのはいやなので、何かしらプラスのものを見出したくて、この自粛期間をじっくり振り返ってみた。そういう感じ。
すると、失ったものはたしかに多いけど、できるようになったことがそういえばたくさんあることに気づいた。
細々したものが多いから、総括して、一言でいうと、「自分で決めた目標をちゃんと達成する」というのができるようになった。
ただ単に年齢を重ねたから、少ないながら経験値が積まれて自然とできるようになったともいえるかもしれない。
でもそれだけじゃない気がした。
よく、大学生になると「自分で時間割も決めたり、自分で生活の時間配分が自由にできるようになるよ」と、「自由」が享受できるようになることをいろんな人から教え(?)てもらう。
この自粛期間、私は、そんな大学生の普段の生活よりも、もっと「自由」が与えられたように感じてしまった。この期間を息苦しく感じたり、実際に経済的に苦しい人たちもいる中で、私は「自由だ」と思ってしまった。
と同時に、「やばい。自由すぎてどうしよう」とも思ってしまった。
高校生から大学生になる時に覚えた感覚と似ていた。
だから、今年の3月あたりには、「何かしなければ、何も残らない」という思いに駆られて、「目標を決めて生活しないと、ちゃんと生きないと、2020年の年末に振り返った時に恐ろしいことになるのでは」という気持ちでいっぱいになった。
そういう気持ちになって、スイッチが入ったのかしらないけど、「やろう」と心に決めたことは、本当に達成できるようになっていった。
達成しないと、未来の自分が嘆くのがあまりに明らかだから。
一方では、自粛期間だからこそできる自分作りを、今のうちにやっておいて、将来この状況が終息した時には、この期間に蓄えておいたものを十分に発揮したい、とプラス思考が生まれてきたというのも一つの理由。
でも、人と実際に会う時間が減ると、「雑談」という貴重なインスピレーション受信機会も減るので、「自分で決めなかったことはあまり達成できなくなった」というのもいえるかもしれない。
友だちががんばっているのを見て「私もがんばろう」とよく思うタイプの人間だけど、そう触発される機会が減ってしまったのは、少なくとも私の中では事実。
だから、自分で自分の舵を切らないと、そっち方向に「自然と進む」ようなことはなくなった。これはちょっと悲しかったりする。
有言実行。
特に誰かに「言う」ことはないけど、決めたことを実行できるようになったのは大きい。実行した時の小さな達成感を積み重ねられたのも大きい。
社会は甘くないよ、大人の世界は甘くないよ、よく言われるから、これからどんどん年を重ねていくうちに大変なことが山ほど訪れるんだろうけど、こんなに短い時間に小さな目標をたくさん達成して、「ヤッター」という気持ちになれたというのは2020年の財産としてここに記録したいと思う。
一日も早く、みんなの願う日常が訪れますよう、心から祈ります。
投稿者プロフィール
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東京在住、早稲田卒。
歌うの好き、体動かすの好き、語り合うの好き、料理はふつう…。
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